前回書いたハンターカブのレビュー記事内にてハンターカブのヘッドライトが暗いと評価しましたが、実際に夜間走行してみるとその暗さに肝が冷やされました……
僕の場合、釣行で暗い時間帯の走行は余儀なくされるので、これは危ないな……と思いフォグランプを取り付けてみたところ、非常に安心して走れるようになったのです。
そんなわけで、今回の記事ではハンターカブのフォグランプ取付の有効性について書いていきたいと思いますので、ご参考までにお読みください。
ハンターカブのLEDヘッドライトは意外と暗い?
まずはハンターカブのヘッドライトの明るさについて触れてみましょう。
CT125ハンターカブのヘッドライトは標準でLEDを装備しています。
LEDなら明るいんでは?と思われるかもしれませんが、LEDにはLEDの弱点があったりするのです。
LEDは消費電力も少なく、寿命も長いのでハロゲンやHIDと比較して良いことだらけなのですが、実はLEDの光の特性に問題があります。
LEDの光は単一指向性を持ち、真っ直ぐ照らす光量は非常に明るいのですが、その周囲にはあまり光を拡散しません。
そのため、ヘッドライトは内部のリフレクターによって光を拡散させる構造となっていますが、LEDの単一指向性の光は拡散しづらいということです。
じゃあ夜中は走れないのか、というとそんなこともありません。
ハンターカブのLEDの光量がどれほどか詳しい情報はわかりませんが、街中や常夜灯のある幹線道路ならヘッドライトの明かりだけでも走行することは可能です。
しかし、街灯の少ない道や山間部の道路など、極端に光量の少ない道を走行するときはかなり注意して走行しないと危険かもしれません。
40km/h以上のスピードを出しながら前方の状況を確かめようにも、その前方にヘッドライトのスポットが届いてないんですよね。
コレでは夜間走行は不安というものです。
フォグランプ装着のメリットは?
では次に、フォグランプを取り付けたときにどんなメリットがあるのか。
大きく2つのメリットが挙げられますので見ていきましょう。
1.夜間走行時の視認性向上
いわずもがな、ヘッドライトの光+フォグランプの光になりますので、当然ながら夜間走行時の視認性は向上します。
走行中に道路や周囲の状況をより広く確認することもできますし、万が一、走行中の道路上に異常があっても発見が遅れるといった可能性も少なくなると思いますので、安心して走行に集中することができます。
2.自車の存在をアピールする
これはほとんどのバイクに言えることですが、車と比べて車体の小さなバイクは車から視認されにくいという特徴があります。そのため、対向右折車に見落とされ右直事故につながってしまうというケースも少なくありません。
特に夜間では、ライトの光量が少ないと対向車に「まだ遠くにいる」と勘違いさせやすいのです。そうさせないためにもフォグランプで自車の存在をアピールし、周囲に認知してもらうことで安全性を高める効果もあります。
取付けたのはSP武川フォグランプキット!
ハンターカブにフォグランプを取り付けようと思い、いろいろ探してみたのですが、行き着いたのは今回取付けたSP武川フォグランプキットです。
SP武川フォグランプキットを選んだ理由は、
- 大前提としてある程度の明るさが確保でき、
- 消費電力が抑えられ、
- 加えて取付作業が簡単であること
以上の3つの点。
明るさについては、ネットで検索するとブログや動画で紹介している方がいらっしゃいましたので、それぞれを参考にさせて頂きました。またこの記事でも後述でフォグランプの点灯の様子を紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
SP武川のフォグランプの消費電力は6.5wに抑えられており(2つで13wかな)、発電量の少ない小排気量の小型二輪にも嬉しい設計となっています。他に電源を使用する必要があり、拡張性を考慮するとなるとSP武川のフォグランプを選んでおいて損はないと思います。
そして取付作業が簡単であること、ですね。
取付に必要なものがすべて一通り揃っているフォグランプキットなので、このキットを購入すればあとはほとんど用意するものがありません。
作業的にも電源取り出しや接続などは難しい箇所はあまりなく、取付説明書も付属されていますので、電装系素人の僕でも3時間ほどで作業を終えることができました。たぶん慣れている方でしたらもっと効率的に作業できると思います。
また、ギボシ端子の圧着作業が必要になってくるので、別途電工ペンチは必須であることと、予備のギボシ端子を準備しておいたほうが安心できると思います。
点灯してみる
ではフォグランプの効果がどれほどかチェックしてみましょう。
ロービーム。
停止時でなおかつ、カメラでの見え方になるので明るく見えますが、実際肉眼での走行中はこんなものではありませんのであしからず……
続いてハイビーム。
路面の見え方は若干正面に少し伸びたくらいでしょうか。対向車線からも認知されやすいでしょうし、走行中に反射板等も確認しやすくなりますが、正直まだまだ不安が拭いきれません。
そしてフォグランプ+ロービーム!
照射範囲が広がっているのが一目瞭然ですね。足元付近もロービームのみのときと比べて、ずいぶん見やすくなっています。
武川フォグランプの光量、控えめに言ってめちゃくちゃ明るいです(笑)
これよりも明るいフォグランプがあるかどうかは知りませんが、コレだけで必要十分だと思います。
正面側もさることながら、左右の方向もきっちり照らしてくれているので申し分なし。これだけ明るければ夜間走行も安心して走行することができそうですね!
最後にフォグランプ+ハイビーム。
……ロービームとあまり変わらないかもしれませんね(汗)
ですが、コレだけ明るければ視認性も高いですし、対向車線からも見えやすくなるでしょう。
実際に走行してみた感想
走行中の画像はありませんが、視認性がかなり向上したおかげで夜の走行でも非常に安心して走行できるようになりました。特に周りに明かりのない道を走行するときにフォグランプのメリットを最大限に享受できます。
また対向車線からの視認性も高まったこともあり、交差点進入時の対向右折車が遠くの方からでもこちらを認識して通過待ちをしているパターンも結構ありましたね。
しかし、あまり過信しすぎないように。注意する必要は依然としてありますので、夜間に限らず交差点進入時は安全に通過できることを確認してから通行しましょう。
あと気になったことといえば、先行車がいる場合、フォグランプをつけっぱなしでいると眩しいと思われるかもしれません。最悪の場合、先行車に「煽られている?」と思われ、不要なトラブルを招く可能性があるかも?
先行車がいる場合にはフォグランプは消しておくか、車間距離を多めに取るなどの対策は必要かと思います。
僕の場合、自分が車列の先頭で、なおかつヘッドライトだけでは十分な視野が確保できない場合にフォグランプを点灯して走行するようにしています。
臨機応変で対応していきましょう。
まとめ:暗さ対策としてフォグランプ取付は有効
ハンターカブのヘッドライトが暗いという問題について、フォグランプ取付は非常に有効性があります。ヘッドライトのみでも一応夜間走行することには問題ありませんが、安全性を求めるのであればフォグランプを取付けたほうが絶対安全であると断言できます。
基本的に昼間しか走らない人であれば特に取り付ける必要はありませんが、夜に走行することがあるかもしれない、という方はフォグランプ取付を検討してみてはいかがでしょうか?この記事が少しでも少しでも参考になれば幸いです。