今シーズンは玉川峡で散々フライフィッシングをしてきましたが、アマゴの釣果は1匹であとはほとんど外道ばかりの結果。
自分の腕が悪いんだろうか……と若干自分自身に疑いの心が芽生え始めていたので、確認のためにアマゴが確実にいるであろう場所で釣ってみることにしました。
というわけでやってきたのが奈良県吉野郡野迫川村にある北今西あまご放流釣り場。
奈良県吉野郡といってもほぼ和歌山の高野と隣接している地域で、道程もツーリングで有名なR371高野龍神スカイラインから野迫川村に入ります。
こちらの釣り場は川原樋川という川を自然のままの状態で管理釣り場として使用しており、ネイティブトラウトの入門にはうってつけのエリア。
民宿かわらび荘の隣にあるかわらび食堂で受付をしているので、早速受付を済ませて入川道へと向かいます。かわらび食堂前にはドリンクの自動販売機、トイレも有り。
料金はルアー・フライの場合、一日3,500円でした。
エリアは看板が設置されているのでわかりやすいですね。画像の下流に堰堤があり、堰堤の下流側が餌釣りエリア、堰堤より上流側がルアー・フライエリアとなっている模様。
餌釣りの場合は、受付後に1kgのアマゴを放流してくれるみたいですが、ルアー・フライの場合は放流はなしで、居着いているアマゴを狙っていく感じ。
↑川に下っていく道。
川原に到着するとこんな感じ。雰囲気はよさそう。
準備を済ませて釣り上がっていきます。タックルはいつもの渓流用の#3で。フライは釣り上がりながら反応を探っていくので#14のエルクヘアカディスをチョイス。北今西あまご放流釣り場のルアー・フライエリアはC&R の釣り場なのでバーブレス推奨。
ちなみにこちらの釣り場、遡行していくと瀬渡する箇所もありますのでウェーダーは必須となります。水量にもよると思いますが、とりあえずはヒップウェーダーぐらいあれば事足りると思います。
↑使っているヒップウェーダー(玉川峡で履き潰したので来シーズン用のつもりで買い替え)。
夏場の場合はウェットウェーディングでも良さそう?
ひとまずアマゴの居そうなポイントや流れをアップクロスで流していく。立ち位置側の流心の脇、流心、奥側の流心。岩の陰と巻き返しの部分とか。
時折フライに反応は出るには出るんですが、どうも乗らないのでフライを変えてみることに。
フックサイズは変えずに#14ピーコックパラシュートを結ぶ。
同じようにポイントを流してみると、水面が弾けてうっすら銀鱗が見え……っ
キターーーッ!けど、ちっこい!けど、ひとまず安心(笑)
ちょいちょい釣り上がりつつ、やっていくと……
レギュラーサイズのアマゴ!
どうやらピーコックパラシュートでパターンになっているっぽい?
本来ならストマックポンプを使って胃の内容物を確認するべきなんでしょうが、残念ながらまだ持ってないという体たらく。はやく準備しておかないと……
引き続き釣っていきます。
流れのある中でのアマゴとのやり取りはポンドタイプの管理釣り場と違ってなかなか野性味のあるやり取りが味わえますね。(いちおうここも管理釣り場ではあるけれど)
ここの壁際のところにも流れがあり、左側の木陰になっているところの岩陰と右寄りの壁と岩の隙間を流していくと……
アマゴのパーマークがとってもキレイ。
ここのアマゴ、放流釣り場とはいうもののヒレがキレイなのでコレほんとに養殖の放流個体なのかな?どうなんだろう……
続いてもう1本。今度は胸鰭のところにチョウモドキ?(甲殻系の寄生虫)がついていた。
ここまでは午前の釣果。
思った以上に気温が高く汗だらだらの状態で釣りをしてて、持ってきたスポドリの消費が激しく早くもすっからかんになったので一回川を出て、かわらび荘に戻り休憩。
かわらび荘の前から餌釣りのエリアを眼下に眺める。日差しがキツく、9月といえども真夏のような暑さ。スポドリを自販機で買い足して、午後の部を開始するも、状況は一変。
そもそも午前のときに水温を測ってみたら20℃くらいと高め。本来なら適水温はもう少し低めの18℃以下が理想。それでもアマゴはフライに食いついてきてたのが、午後になってから活性が落ちてきたのか、水面に出ても食いそびれることが多数。
代わりに活性が高くなってきたのがコイツです。
最初はアブラハヤ?かなと思ってましたが、あとになって調べてみたらタカハヤみたいですね。
アマゴと思ってアワセたらすっ飛んできて、ティペットが絡んじゃうというアクシデント付き……
明らかにアマゴらしき魚がフライについてきているのが見えても、見切ってターンしていったり、タカハヤが釣れたり、となかなか午後の部はキツイ状況が続きました。
気がついたらそろそろ帰らないといけない時間になってしまったので、16時で納竿。あまり暗くなるとスカイラインや山道をバイクで走るのはなるべくなら避けたいところでしたので。
イブニングが若干気にはなりましたが、後ろ髪を引かれながら、北今西あまご放流釣り場をあとにしました。
リザルトはアマゴ5匹にタカハヤ3匹となりました。
午後にもう少し釣ることができたら万々歳だったんですが、ひとまずはアマゴを釣ることができたし、十分楽しむことができたのでOKということで。
今度来るときはもう少し気温が下がってからのほうが良さそうですね……特に午後。
来シーズンの渓はどこにするかはまだ悩み中。いくつか候補はしぼれているので、時間のあるときに一度そこの漁協に話を聞いてみたり、川の下見にでも行こうかな……