どうも、ハチです。
春の足音が聞こえてくると、渓流アングラーの心はソワソワしだすもの。「今年の解禁はどこの川へ行こうか」「あのポイントは魚がいるかな」……そんな期待に胸を膨らませる季節が今年もやってきましたね。
僕も例外ではなく、2026年の渓流解禁に向けて準備を進めていたのですが、ふと相棒のハンターカブに目をやると、足回りはなかなかの消耗具合……走行距離も2.3万kmを超え、特に後輪タイヤはスリップサインが出る一歩手前まで頑張ってくれていました。
「待ちに待った解禁日の山道を、不安を抱えたまま走りたくないなぁ」
そんな思いから、以前より検討していた足回りの一挙リフレッシュを決行することに。今回は、釣行時の安心感を高めるために選んだこだわりの社外パーツや、交換後の「皮むきツーリング」の様子を詳しくレポートします。
2.3万km走行のハンターカブ、足回りの消耗具合をチェック!

今回の整備にあたって、まずは交換前の各パーツの状態を観察してみました。2020年にお迎えしてからの走行距離は23,801km。これまで大きなトラブルもなく走ってくれた相棒ですが、やはり消耗品には疲れが見えていました。

さすがにそろそろ交換したほうがいいよな?

だね。今回交換する部分を見ていこう
そろそろ限界かも?な後輪タイヤ


これはちょっともう限界かな?

真ん中の溝が殆どなくなってるから変えたほうがいいと思うよ
実は後輪タイヤ、1万km走行時に一度純正の「IRC GP-5」で交換していたのですが、そこからさらに1.3万km走行した結果……ご覧の通り、溝が殆どなくなってスリップサインが出る寸前のツルツル状態。
オンロードの乾いたアスファルトならまだしも、これでは解禁後の山道を走るのは不安が募るばかりです。
2.3万km無交換だったパーツたち
一方で前輪タイヤは新車時から一度も交換せずに頑張ってくれていました。

溝自体はまだ少し残っていましたが、ゴムの経年劣化による細かい「ひび割れ」が目立ち始めています。グリップ力の低下も心配ですし、前後のバランスを考えて今回一緒にリフレッシュすることに。

結構ひび割れが……

流石に今回交換します……

チェーンに関しても、これも初期装備のDIDのノンシールチェーンのまま。本来なら5000kmで交換目安らしいですが、清掃と注油をこまめにしていたおかげでここまで走ってくれました。チェーン交換時には噛み合わせのことも考えるとスプロケットも一式交換するのがマストなので、スプロケットもまとめて交換します。

ノンシールで23,000kmって……

チェーンは500km毎に清掃注油をしっかりしてたし、オイル交換時にチェーンの張り調整もしてもらってたからね

ブレーキパッドは……外してみないとよくわからないですね。とりあえず、コイツもフロント・リアで交換します!(笑)

あとになって聞いてみれば、まだいけそうかもってショップの整備士さんが言ってたな……

ちょっともったいなかったかもだけど、新品に変えたほうが安心でしょ?
走りを変える「タイヤとチェーン」を選択!実践仕様のパーツ選び
今回のリフレッシュで、特にこだわって選んだのがこの2つのカスタムパーツ。
IRC GP-22(80/90-17)


今回、純正タイヤの「GP-5」から履き替えたのは、同じIRCの「GP-22」。ハンターカブ乗りには定番のタイヤですが、これを選んだ理由は「『釣り場への機動力』を上げたかった」の一点につきます。

見た目の印象がめっちゃ変わる(笑)

なんか力強く見えるよね(笑)
GP-22はブロックタイヤですが、オンロードの走行性能もよく、ブロックパターンがしっかりしているので、荒れた道や砂利道でもしっかりと路面を掴んでくれる安心感があります。なにより、このゴツゴツした見た目がハンターカブのタフな雰囲気を更に引き立てるので、眺めているだけでニヤニヤしちゃったりします(笑)
EKチェーン 428SRX2(GP/GP)


チェーンは純正のノンシールチェーンからEK(江沼チェーン)のシールチェーン「428SRX2」のゴールドカラーをチョイス。

最初はゴールドってどうなの?って思ってたけど装着してみれば案外しっくりくる

ガラッと印象変わるけど、カスタムしてます!感はでるよね
見た目のドレスアップ効果はもちろんのこと、一番の目的はメンテナンス性の向上と耐久性、走行時の静粛性ですね。
シールチェーンにすることで伸びにくくなり、低フリクションなおかげで取り回しが軽くなり、アクセルを開けたときのレスポンスが滑らかになりました。静粛性については、ノンシールチェーンの場合、走行時にチェーンノイズが聞こえていたのですが、シールチェーンに変更したことで音は静かになりましたね。
ブレーキとスプロケは「あえての純正」
消耗が激しかった駆動系と制動系ですが、ドライブ・ドリブンスプロケットとフロント・リアのブレーキパッドに関しては、今回はホンダ純正の新品へと交換してもらいました。
スプロケットは丁数変更による二次減速比のセッティングや、社外品の軽量なカスタムパーツという選択肢もあります。でも、今の僕にとっては「純正のバランスが一番しっくりきている」と感じたので、あえて冒険はせずに純正据え置きを選びました。
ブレーキパッドについても同様です。命を預ける部分だからこそ、まずは純正の安心感で足元を固めることに。
もちろん、今回リフレッシュした社外タイヤ(GP-22)やシールチェーンとの相性を体感していく中で、次に交換するタイミングが来れば「次はカスタムパーツにしてみようかな?」なんて考えるのも、また一つの楽しみですね。
また今回の整備では、スプロケット交換に合わせて「ホイールダンパー」と「オイルシール」の交換も提案されました。
ホイールダンパーはエンジンからの駆動を後輪に伝える際のクッションの役割を果たすパーツ。2.3万kmも走ればそれなりにヘタっているはずですし、ここが新品になると加減速のショックが和らいで走りの質感がグッとよくなるんですよね。
こういった「ついでに替えておいたほうがいい消耗品」をプロの視点で提案してもらえるのも、ショップにお願いしたからこそ。これらの細かいパーツまでリフレッシュできたので、さらに満足度があがりました。
プロの視点で見つかった、ちょっと気になる「要整備」箇所
今回のリフレッシュのとき、バイク屋のプロの整備士さんから指摘があったのが「ステアリングステム」の状態でした。
自分で乗っているときにはまったくといっていいほど気が付かなかったのですが、前輪を浮かした状態でハンドルを左右に切るとき、中央付近でほんの少しだけ引っかかるような症状があったようです。
原因を聞いてみると、「ステアリングベアリングの段付き摩耗」とのこと。
長年の走行による衝撃などで、ベアリングの受け皿に小さな凹みができてしまい、そこをボールが通るときにスムーズさが欠けてしまう現象だそうです。
正直、素人の自分から見て「???」となってしまうくらい微妙な違和感でしたが、そこを見逃さないのはやはりプロの視点ですね。
とはいえ、今回は足回りのパーツ交換がメインだったので、ここについては「現状把握」まで。いまのところ走行に際してすぐに支障が出るレベルではないとのことなので、今後様子を見てからの判断とすることにしました。

この辺はそのうち直します……

大事にならないうちに頼むよ
こうやって自分では気付けない細かい部分までしっかり診断してもらえるのも、ショップにお願いする大きなメリットですね。
【2026年3月版】整備スケジュールと整備費用
今回のリフレッシュ、パーツの取り寄せから実作業まで、以下のような流れで進めてもらいました。
整備スケジュール
- 3月3日: まずは電話でパーツ交換の相談。
- 3月4日: 費用の見積もりが届き、そのままパーツの取り寄せを依頼。
- 3月8日: 「パーツがすべて揃いました!」との連絡。
- 3月10日: 満を持してハンターカブを預ける。
- 3月13日: 整備完了!引き取り&支払い。
電話でのファーストコンタクトから、実質10日間ほどで全てのメニューが完了。 あらかじめパーツを取り寄せてもらってから車両を預けたので、実際の作業期間は3泊4日でした。
整備費用
さて、気になる今回の整備費用の総額ですが……全部コミコミで『94,479円』でした!

納得できる金額ならOK

ちょっと悩んだけど、GOしました(笑)
事前に立てていた予算が10万円だったので、自分の中では「いちおう想定の範囲内で収まったな」という感覚です。
DIYで整備されている方からすれば「高い!」と感じるかもしれませんが、プロの整備士さんにしかわからない細かい不具合(先ほどのステムの件など)を見つけてもらえたこと、そして何より「プロによる確実な作業精度」への対価だと考えれば、むしろ安いものだと思えますね。
ちなみに、今回のように足回りをまとめて依頼することで「重複工賃(今回は-8,200円)が発生し、バラバラに頼むよりもお得に整備することができました。今回みたいに消耗品交換が重なっている方は、思い切って一度に交換をお願いしちゃうのも『アリ』だと思います!
【皮むきツーリング】新しい足回りで宇陀・御杖へ!
整備が終わった翌日の3月14日。
新しくなった足回りの慣らしを兼ねて、奈良の宇陀・御杖方面へ「皮むきツーリング」に出かけてきました。

結論を先に言っちゃうと、全然別のバイクになった気分

純正に慣れちゃってると余計にそう感じるよね
慎重に、でも確実に馴染ませる
走り出しは、新しいタイヤの被膜を落とすために「急」のつく操作(急ブレーキ、急旋回、急加速)を避け、慎重に距離を稼いでいきます。
慣れてきたところで、宇陀の心地よいワインディングへ。タイヤのサイドをしっかり使っていくイメージで倒しこんでいくと、驚いたのはその接地感。
以前の純正タイヤ(GP-5)と比較して、明らかに「道路に吸い付くような感覚」が強くなっているような感じ。ブロックタイヤでありながらオンロードの安心感が凄まじく、これなら渓流の山道も安心して走れそうだと思いました。
あと、個人的にブロックタイヤは「ロードノイズ」を拾いやすい、という話を聞いていましたが、特にそんなことはなく、至って走りは静かでスムーズな印象でしたね。
シールチェーンで走りが「上質」に
チェーンについても走り出したときに「めっちゃ静かやん?」と心の中で思えるほど静粛性がアップしていました。特に、ノンシールチェーンのときは高架道路など左側に壁があるようなところで走ると、チェーンノイズがかなり聞こえてきたのですが、シールチェーンだと「全く聞こえない」くらいでしたね。
アクセルレスポンスについては低速域のトルク感よりも、50〜60km/hあたりの巡航速度でのレスポンスがよくなった印象です。追い越しや速度維持がスムーズになり、ハンターカブの走りが一段階「上質」になったような、そんな贅沢な感覚を味わえました。
ホワイトデーのお土産を添えて
ちょうどこの日はホワイトデー。
なので、先に宇陀の名物「きみごろも」を家族へのお土産に購入しました。


ここ、まわりも古めかしい感じの町並みだったのですごくいい雰囲気の場所でした
口コミとかみると、早くになくなるらしいと書かれていたので、先に購入してから、走りに(笑)
午前10時頃に「堀井松月堂」さんに到着。聞いてみたら、普通にあったので家族用に6個入と自分用に1つ購入。その後は御杖まで走りに行き、宇陀に戻ってお昼ご飯、その後は吉野方面からグルっと回って大阪へ帰宅しました。


味はメレンゲ感あるけど、すごくふわふわで和菓子の甘さがすごく特徴的な感じ。

お上品な和菓子ってイメージだよね
愛車のコンディションは最高、天気も良好、そして家族へのミッションも完了……(笑)


そういや御杖村も渓流釣りできる川あったよな……

まだ解禁してないみたいよ、ここは
新しいパーツの性能をしっかり体感できた、満足の試運転となりました。
心機一転、いざ渓流解禁へ!
今回の足回りリフレッシュ。
正直、10万円近い出費は決して安くありませんでしたが、実際に走り出してみた瞬間の「あ、これにして良かった!」という確信は、それ以上の価値があると感じています。
消耗しきったパーツを「ただ交換する」だけでなく、自分の走りのスタイルに合わせて「アップデート」したことで、相棒への愛着も更に深まりましたね。

これで足回りの不安は一切なし。
ステアリング周りの宿題は残りましたが、まずはこの最高のコンディションで、待ちに待った2026年の渓流シーズンを全力で楽しんでいきたいと思います。
心機一転、いざ渓流解禁へ!